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私は崩れ落ちるようにその場に座り込み、頭を抱えた。
頭が……割れそうなくらい痛い…!
あまりの痛みに声も出ず、私が目尻に涙をためていると、少し後ろを歩いていたイフがこちらへ駆け寄って来るのがわかった。
「お嬢様!!」
その表情は今まで見た事がないほどに焦っていた。
「イ…フ……っ」
私は縋るようにイフへと手を伸ばす。
けれど、その手がイフに届くことはなく、私の視界は暗闇に包まれた。
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「あー、ついにこの時が来たねー!」
「あんた、さっきからそればっかりね!」
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