01:殺し屋と白銀の狼

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 人間っつーのは愚かだ。 突然何を言ってんだこいつって思うが、少なくとも俺はそう思っている。奴らは自己満足のためなら時として殺しなんて厭わないし、何よりも自分の事しか考えちゃいない。面白いことに俺がガキの頃、そんなクソ地味た理由で何の罪もない女が殺された。その頃から人間っていうもんはクソだなと、そう感じた。 ここでひとつ思うが、そんな人間の動力源ってなんだと思う?膨大な金か?圧倒的な権力か?それとも見返りか?…そんな意見、人によっちゃ違うだろうな。けどこれだけは言える。人間ってのはどいつもこいつも''欲''で動いてやがる。 金が欲しいだの、権力が欲しいだの、見返りが欲しいだの、挙句の果てには人を殺したいというサイコパスみてぇな奴もいるだろうが、共通して言えるのが欲っていうクソ汚ぇもん抱えてる事だ。 ただ、勘違いして欲しくねぇのは別に全人類を否定してるわけじゃねぇ。俺だって人間だ、同じような扱いはされたくねぇけど、腹が減りゃ飯が欲しいし、やりたいことがあれば真っ先にそれを優先する。 でも、俺もその欲が汚ぇ人間の一人らしい…どうも俺は''殺しを快楽としているゴミみたいな殺人鬼共''が許せねぇ。 正義ぶってる訳じゃない、ただ気に入らない…殺人鬼共という連中全員があの時殺しやがったあいつにしか目に映らねぇ…だから俺は一人勝手に殺し屋を開いた。まぁ、結局自己満足みてぇなもんだがケジメってのは付けなきゃならねぇよな? 俺は追い求めてんだ…この首飾りにある''銀弾''の持ち主を。あの時、罪のないあいつをぶち殺しやがったクソ野郎を…。そのためならなんだってする、それが人の道のそれを外れていようがな。
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