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暑くなって来たから、インフルエンザみたいに
コロナも少しは治まって来てるんやろか？
大阪は、何とか今日も0人やったけど
東京では、変わらず30人以上の感染者が
出てるみたいで、明日から東京へ出張する
健ちゃんが、カウンターに座って不安やと
言いながら頭を抱えていた。
「不安やわ〰！大阪出たくない〰」
「そんなん言わんと！ しっかり感染予防したら
大丈夫やから、なっ！ ほらほら〰元気出して！」
私は、新たに作ってもらった
フェイスシールドってやつをしながら
夜定食の、豚の生姜焼き定食を健ちゃんに
出してやって、元気を出してもらうために
サービスで、いちごのシャーベットもあるでと
冷凍庫から出して健ちゃんに見せてやった。
「あ、いちごのシャーベット付けてくれるん？」
「しゃーないから、付けたる！そやから、
凹んでんと、元気出して東京へ行っておいでな！」
「わかった！マスクもして、アルコール消毒の
ウェットティッシュも持って行って、しっかり
自分で予防して仕事頑張って来るわ〰♪」
さっきまで項垂れていた健ちゃんが
夜定食といちごのシャーベットで、元気を
取り戻してくれていた。
しばらくずっとリモートで得意先と
やり取りしていたらしいんやけど、やっぱり
出向かなアカンこともあるらしくて
自粛がさらに緩和されたこともあって
健ちゃんみたいに、他県へ出張に行かなアカン
サラリーマンが増えてくるんやろね。
「それで？ 明日からいつまで行って来るん？」
「明日含めて3日間やと思うけどな〰」
「どこに泊まるん？」
「会社持ちで、ホテル予約してくれた。今、だいぶ
安くで泊まれるらしいで！ほら、ここ！」
夜定食を食べ終わった健ちゃんは
出してやったいちごのシャーベットを
頬張りながら、明日泊まるホテルの画像を
私と比奈に見せてくれた。
「ちょっと、めっちゃ高そうなホテルやん！」
「そやろ？ 皆が、コロナ怖い言うて東京へ行くの
嫌がるから、泣く泣くオレが引き受けるとこを
見てた社長が、えらい気を使ってくれてな、
ランクええとこ予約してやれや！って
経理に掛け合って奮発してくれたんやで！」
「なんや〰ほな、嫌がってんとホテルでのんびり
羽伸ばしてリフレッシュしておいでや！（笑）」
「たしかにそやな〰、うん、そうするわ♪（笑）」
まだまだ、コロナに悩まされる毎日やけど
あと数日で、6月も終わる。
ほんで、なんやかんやと言うてる間に
暑い暑い夏がやってくるねん。
そうしたら、きっとしばらくはコロナも
暑さでおとなしくなって、その間にワクチンや
特効薬が出来てくれたら有り難いんやけどな〰
私と比奈は、店の前で帰って行く
健ちゃんを見送りながら、早くコロナが
普通の風邪ぐらいになったらええのにな〰って
大きな満月に手を合わせてお願いしておいた。
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