ありがとうの歌

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[ありがとう]  幼稚園から帰る道すがら  夏ミカンの木のある家を見つけた  そこのオチビさん、待ちなさいと  ミカンの大袋をプレゼント  キレイな夕焼けの街を散歩  君は小さな商店を覗きこむ  賞味期限が近いからと  ジュース1ケース、プレゼント  君は公園のブランコから落ちかけて  喉も裂けよと悲鳴を上げる  団地のドアがあちこち開いて  住人七人、助けに来る  公園で本気の鬼ごっこ  派手に転んで、君は大泣き  おじさん、おばさん駆けつけて  人垣でママ近寄れない      赤信号に変わってしまった  横断歩道で君は地団駄  車は静かに待っててくれる  駆けつけたおばちゃん、アメくれる    赤信号に変わってしまった  横断歩道で君は泣く(またあ?)  走り寄るおばあちゃん、ジュースくれる  おじいちゃん、オンブしてくれる  混みあうバスの車内で君は  席に座りたいとグズグズ泣き  困ったと思うヒマもなく  五人が席、譲ってくれる  混みあうバスの車内で君は  席に座りたいと駄々こねる(またあ?)  優先席の小さなおばあちゃん  膝に抱いて頬寄せる    自転車のパンクを直したくて  君と小さなお店に入る  おじさん、修理は後回し  張り切って、カブトムシ見せる  ファーストフードの店内で  君は、ビー玉なくして涙ぽろぽろ  他のお客さんは席を立ち  全員で懸命の大捜索  近所のおばちゃんが桃くれた  あまりの美味しさに君は感激  惜しみながらチビチビ食べる  おばちゃん、おかわり取りに走る  君と公園で遊んでいると  おじいちゃんおばあちゃんが、アメくれる  黒アメにニッキにカリンののど飴  しぶい味に慣れちゃった  君はバスの行列に横入り  注意をされて、素直にごめんなさい  よく謝れたねとみんなが拍手  運転手さん、頭撫でる  スーパーのパン売り場で君は  トングでパンを掴むのに挑戦  おじさん、おばさん、みんなで応援  そしてどよめき、拍手喝采  君が図書館で騒いだ時も  スーパーで瀬戸物を壊した時も  謝るママにみんなは一言  子供なんて、こんなもの
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