ハードボイルド・卵(ラン)

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俺はハードボイルド⭐︎(ラン) ゆで卵だ。 相棒のウズラらんと 今日も台所の脅威と戦っている。 「アニキーッ大変だぁ!」 「なんだ、騒がしいな。朝っぱらからなんだ。」 ハードボイルド⭐︎卵は吊り下げ式食器棚の最上階をアジトとする。籐籠のソファーに腰掛け、いつもゆったり下界を見下ろしている。 そして、だらしないこの家の主人(あるじ)の兄ちゃんの台所の平和を陰ながら守っているのだ。 やれやれ、今日も事件だ。ゆっくり休ませてもらえないぜ。   ハードボイルド⭐︎(ラン)はサングラスをクイッと上げ、eggウエストを左右に揺らせた。 その時ようやく食器棚を登りきり、息を切らせた小さなウズラらんが(ラン)の元にかけよった。 『生ゴミの日だったのに、あのにーちゃん三角コーナーの中の生ゴミ捨て忘れたぞ。』 「何!?またアイツやりやがったな!全く懲りないヤツめ。」
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