ハードボイルド・卵(ラン)

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見ると、100勻からやってきた赤い三角コーナーカゴの中に、カップラーメンの残骸が惨たらしく残っている。 「こ、このままではコバエのヤツラがかぎつけて来ますぜ。どうします?アニキ!」 「ふっ。慌てる卵はヒビ割れるぜ。みてな。」 ハードボイルド⭐︎卵は籐籠の裏から銃を取り出した。ゴッツイ、それ何処かで見た事あるよなっ!て感じのスナイパー銃。 カッコよくサングラスを片手でさっと外すと鋭い獲物を狙う眼差しが現れた。 片目は何故かブルーアイズ。無駄にカッコいい設定だ。 「地獄へ送ってやるよ。」 ズガーン! 銃弾は見事、三角コーナーを転倒させ、シンクの中に麺やネギの残骸がぶちまかる。 すかさず第二発目、蛇口のノブに当て一気に水を流す。 三発目で再びノブに命中させ水を止めた時にはもう、ラーメン達の姿は跡形も無く消え去っていた。 「あばよ。伸びきったヤツラにはお似合いだぜ。」 「あ、アニキー!!カッコいい!!惚れる!」 「ふ、固くなっちまったか。」 と、洒落たeggトークをぶちかませて 今日も一日、ハードボイルドの朝が始まる。 夕方、排水溝がつまり、パイプフィニッシュにいそしむ、だらしない兄ちゃんの未来。 そんな事  ハードボイルドは気にしない。
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