バイバイ、私の初恋の人

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 ハーフパンツに、Tシャツ。前下がりのショートマッシュは綺麗なココアベージュ。  一見ボーイッシュに見える雰囲気だけど、メリハリボディが彼女は女性なのだと主張する。  とにかくとっても色っぽい女の子。  そんな子にヒョイっと顔を覗き込まれて、ドキドキしないわけがない。  私より5センチぐらい背の高い四季(しき)ちゃんが、わざわざ腰を折るようにして視点を下げてきたことに、私はソワソワしてしまう。 「初心(うぶ)か!」  クスクス笑われて、私は余計に照れてしまった。 「よく大学(ここ)まで迎えに来てる凜子(りんこ)ちゃんの彼氏! 外車に乗ってるあの人! 彼、私達よりかなり年上でしょ?」  まだ頬が熱くて心臓がバクバクしてるのに、そんなのお構いなしで続けられて、私は思わず息をのんだ。 「あ、あの、えっと……」  正確にはまだ彼氏ではないし、なのに迎えに来てもらったりしてるのを知られてて……違うと言うのも変に思えて。  何て応えたらいいか迷っているうちに 「私もね、実は彼氏と10歳離れてるの! それもあってね、凜子ちゃんと仲良くなりたいなって思ったの」  って! 情報量が多すぎて、頭がショートしそうです。
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