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「――凜子?」
目の前で奏芽さんにひらひらと手を振られてやっと。
私、金縛りが解けたように動けるようになった。
「か、奏芽さん、ここ……」
つぶやいて奏芽さんを見つめたら、ニヤリとされた。
「待ちに待った凜子の二十歳の誕生日だって思ったら、舞い上がり過ぎちまったわ」
その悪戯っぽい笑顔に、こんな凄いお部屋を選んだのは舞い上がっての所業なんかじゃなく、普通に確信犯だよね?と思いましたよ?
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