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「今、夜は……、いっ、一緒が……いい、です」
ひとつの布団で奏芽さんとふたりで一夜を明かすというのがどういう意味を持つのか……実際にはよく分からない。
けれど……。
でも……。
奏芽さんとならば、越えてみたい〝一線〟だと思ったの。
奏芽さんが、私の言葉に一瞬息を飲んだ気配がして……。
ギュッと私を抱きしめてから、
「――とりあえず、荷物置いたし、下、降りよっか」
と……どこか必死に気持ちを切り替えるみたいにつぶやいた。
もしかして奏芽さん、18時11分の壁、意識してる?
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