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夕飯は、ルームサービスを頼んで、お部屋で奏芽さんとふたりきりでフレンチを食べました。
家で一緒に向かい合ってご飯を食べるのとはまた違った雰囲気で、何だかとっても照れくさくて。
ふと時計を見ると18時過ぎを指していて、私、もうじき生まれた時刻になっちゃうなって思ったの。
夕飯を食べたりしてる間に過ぎちゃうよね?とか奏芽さんみたいに律儀なことを考えたら、余計に緊張してきてしまう。
それで私、1階のカフェでふと思ったことを口にしてみたの。
「奏芽さん、私、ほんのちょっとだけお酒が飲んでみたいです」
って。
途端、奏芽さんに驚いた顔をされてしまった。
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