ル・ラパン・エレ

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「こう言う系の酒は気付かないうちに案外回ってることがあるからな? あまり飲みすぎる前にシャワーだけでも済ませておくか?」  気遣わしげな声音でそう言われた途端、ドキンと心臓が跳ねた。  〝シャワーだけでも――〟  それは、その後起こることを想起させるには十分な言葉で。  確かに奏芽さんとになるのに、フラフラでお風呂に入れなかったりしたら、すごく困る。  そう思った私は、彼の言葉に小さくうなずいた。
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