*初めてをあなたに

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*** 「おい、凜子(りんこ)、平気か!? どこも痛くねぇか?」  頭上から聞こえてきた大好きな奏芽(かなめ)さんの低音ボイスに、ゆっくりと目を開けたと同時、奏芽さんの不安そうな顔が視界に飛び込んできた。  さっきと構図はほぼ変わらないのに、私を見下ろしている奏芽さんの表情の作り方、口調がいつもの彼だって感じたの。  私、もしかして夢、見てた?
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