私のおさげをほどかないで！

*初めてをあなたに

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　ベッドの上に正座をしてずっと待っているというのはどう、なのかな……。

　でも私、これ以外の方法を思いつけなくて……。

　実は私、奏芽(かなめ)さんがバスルームに姿を消してからすぐ、ベッドから降りて立ち上がってみたの。
　幸い気を失っている間に、あのクラクラするような感覚は去っていて。

　でも油断大敵。アルコールを少しでも薄めておこうと、先ほど奏芽さんにいただいたお水は全部飲み干しておいた。

　グラスを手に、お食事をいただいたテーブルまで歩いてみたけれど、歩くのにも支障はないみたいでホッとする。