私のおさげをほどかないで！

*初めてをあなたに

　今の……なに？

　まるで生理中に経血が流れ出てしまった時に感じるような違和感。

　でもまだそんな時期ではないはずで……。

　下着が汚れてしまったかもって思ったら、そのままこの行為を進めていいものかどうか迷ってしまう。

「あ、あのっ、奏芽(かなめ)……さん……」

　私の戸惑いを察知した奏芽さんが唇を離してくださったのを見計らって、思わず彼に呼びかけてみたものの、何て続けたらいいのか分からなくて口ごもる。

「凜子(りんこ)、下着、汚れちまったんなら脱いじまおっか」

　言われて、奏芽さんは私が言わんといていることをお見通しなんだと思った。

　だとしたら……これは普通の反応、なの？

「下着……こういうときに汚れるのって……おかしくない、こと……なん、です、か？」

　眉根を寄せて恐る恐る問いかけたら瞳を見開かれてしまった。