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「凜子、自分でしたこと……」
言いかけて言葉を止めた奏芽さんに、私はにわかに不安になる。
「自分で……って。え? ……あの?」
自分で……何をするんだろう?
まさか、奏芽さんがいましてくださったみたいに胸を触る……こと、とか?
「そっ、んなことっ」
身体を洗うときに触れることはあってもそれ以外に触ったことなんて、ない……。
真っ赤になってソワソワしたら、奏芽さんが息を飲まれて。
何かを堪えるように眉根を寄せてから、
「凜子。したことねぇんなら……ここの気持ち良さも下に触れたときの悦びも……、凜子がとろけるような快感全部、俺が探し出してじっくり教えてやる。――ふたりで一緒に探していこうな?」
そう言って前髪をそっとかきあげてくれたの。
私はよく分からないままに奏芽さんの言葉に小さく頷いた。
奏芽さんは私の同意を見届けると、「下、触っていいか?」って耳元で囁いてきて。
それじゃなくても低音な奏芽さんの声音が、いつもよりさらに低められていてゾクッとする。
そのまま耳孔に舌を差し込まれてクチュッと濡れた水音を直接そこに吹き込まれて、私は小さく身体を震わせた。
刺激が強すぎて何も……考えられないよ……。
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