私のおさげをほどかないで！

*初めてをあなたに

「え……？」

　奏芽(かなめ)さんの言葉の意味が理解できなくて小さくつぶやいたと同時、下腹部からずるりと異物感がなくなって。

「あっ、待っ……」

　思わずそれを押し留めようと声を出してしまった私は、次の瞬間乳房を奏芽さんの温かな口の中に含まれた。

　ふくらみの頂にある敏感なところを舌先で丹念に転がされるたび、そこが固くしこって。
　くすぐったいような気持ちよさが走って、抑えきれない吐息が小さく漏れてしまう。

　その甘やかな快感の波に乗せるように、秘所を奏芽さんの指先が数回谷間に沿って往来して。

「ぃ、あっ――！？」

　そのままゆっくりと、さっきより質量を増した違和感が私の内部を侵食した。

「か、なめさっ」

　隘路(あいろ)をゆっくりと押し開かれるようなその感覚に、思わずギュッと奏芽さんにしがみつく。

　と、チュッと音を立てて私の胸を解放してくださった奏芽さんが、「……痛かったら、俺に爪立てていいから」って前髪を優しくかき上げてくれて。

　私は生理的に浮かんできた涙に潤んだ目で奏芽さんを見上げて、小さくうなずいた。