1550人が本棚に入れています
本棚に追加
秘部を満たす圧迫感が増したように思えたのは、奏芽さんが私に沈めた指を先程より1本増やされたからだと分かったのは、挿入られてしばらくの間は慣らすみたいに動かなかった彼の指が、まるで何かを探るように内部で蠢くのを感じてから。
各々の指がバラバラに動かされたわけではないけれど、内部をこする指の腹が、さっきより広い範囲に触れているのが分かる。
「んっ」
思わず小さく漏れた声に、
「凜子、しんどい?」
心配そうに問いかけていらっしゃる奏芽さんも、何故かうっすらと汗をかいていらして。それがすごく色っぽくてドキッとする。
「大、丈夫、です」
と答えながら、奏芽さんの指を受け入れているそこが、彼の色香に反応するようにキュン、と疼いたのが分かった。
彼の指の動きはすごく優しくて……まるで壊れ物を扱うみたいに私の中をこするから……不思議と痛みは感じなくて。
そればかりか――。
「……ひゃ、ぁっ、!?」
奏芽さんの指先がある一点にトントン、とノックするみたいに触れた瞬間、感じたことのない感覚が突き上げてきて。
「あっ、……か、なめさん、そこダメっ。なんか変、ですっ」
私のその言葉に、奏芽さんがニヤリとして、「凜子の好いところ見つけた」って低くささやいた。
――好いところ、って……何?
最初のコメントを投稿しよう!