*初めてをあなたに

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 秘部を満たす圧迫感が増したように思えたのは、奏芽(かなめ)さんが私に沈めた指を先程より1本増やされたからだと分かったのは、挿入(いれ)られてしばらくの間は慣らすみたいに動かなかった彼の指が、まるで何かを探るように内部で(うごめ)くのを感じてから。  各々の指がバラバラに動かされたわけではないけれど、内部をこする指の腹が、さっきより広い範囲に触れているのが分かる。 「んっ」  思わず小さく漏れた声に、 「凜子(りんこ)、しんどい?」  心配そうに問いかけていらっしゃる奏芽さんも、何故かうっすらと汗をかいていらして。それがすごく色っぽくてドキッとする。 「大、丈夫、です」  と答えながら、奏芽さんの指を受け入れているが、彼の色香に反応するようにキュン、と(うず)いたのが分かった。  彼の指の動きはすごく優しくて……まるで壊れ物を扱うみたいに私の中をこするから……不思議と痛みは感じなくて。  そればかりか――。 「……ひゃ、ぁっ、!?」  奏芽さんの指先がある一点にトントン、とノックするみたいに触れた瞬間、感じたことのない感覚が突き上げてきて。 「あっ、……か、なめさん、そこダメっ。なんか変、ですっ」  私のその言葉に、奏芽さんがニヤリとして、「凜子の見つけた」って低くささやいた。  ――好いところ、って……何?
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