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込み上げてくる何かに怯えるみたいにギュッと足先に力を入れたと同時――。
頭が真っ白になるような波が押し寄せてきて、とうとう秘部から今までのぬめりとは明らかに違う、さらさらとした体液が噴き出してしまった。
温かく足の間を濡らしたそれが、徐々に冷えてお尻のあたりが冷たくなっていくのを感じながら、私は絶望感に襲われる。
さっき、奏芽さんの手指の動きに合わせてあられもない水音を立てたのは愛液とは別の何かに違いないの。
羽織ったまま、身体の下に敷かれていたバスローブが広範囲に渡って濡れてしまって、ひんやり冷たくなってしまうほど、それは私の下肢をしとどに濡らして。
お漏らししてしまったんだと思った私は、恥ずかしくて泣きたくなった。
「ごめ、なさっ」
エッチしようとしておしっこをしてしまうとか……私、情けなくてもう奏芽さんの顔、見られないよ……。
きっと奏芽さんだって、呆れてその先になんて進んでくれないに違いない。
奏芽さんに最後までしてもらいたかったのに……私のせいで台無しだ。
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