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聞きたいけれど恥ずかしくて口にできない。
も、もしかしたら……おしっこよりもっといけないものかも?とも思ってしまって。
「凜子がな、俺に触られて気持ちよかったって証拠だ。恥ずかしがることなんてねぇし、もちろん俺に謝る必要なんてひとつもない」
そこで私を抱く腕に力を込めると、
「むしろ俺、凜子のこれ、すっげぇ喜んでんだけど?」
言って、奏芽さんを見上げたまま固まってしまった私を解きほぐすような優しいキスをしてくれる。
「奏芽、さん……」
色んな気持ちが一気に込み上げてきて、思わず彼の名前を呼んだ私に、奏芽さんが言った。
「尻の下、冷たいだろ。俺のと交換しような?」
その言葉で、私は自分だけが前を肌蹴られてほぼ全裸で、奏芽さんは今の今までバスローブをちゃんと着たままだったのだと改めて気付かされて。
気付いた途端、すごくすごく恥ずかしくなった。
「起き上がれるか?」
奏芽さんに支えられるようにして身体を起こしたら、奏芽さんが自分が着ていらしたものを何の躊躇いもないみたいに潔く脱いで、私の下に敷いてくれて。
そうして、ついでのように私の腕から濡れたバスローブを抜くと、ベッド下に落としてしまった。
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