1550人が本棚に入れています
本棚に追加
***
奏芽さんが身を乗り出すようにして、私が頭をのせている枕下から四角くて平べったい包みが折り重なっているものを取り出したのを見て、いつの間に!?って驚いた。
「凜子が風呂入ってる間に忍ばせといた」
そのうちのひとつの外袋を口と片手で器用に開けた奏芽さんが、中身を取り出しながらそう言って。
私は驚きのあまり、疑問に感じたことを逐一喋ってしまったのかと、慌てて口に手を当てる。
「違う違う。凜子の顔見てりゃ分かるだけだって」
ククッと笑いながらそう言った奏芽さんが、布団の中でゴソゴソなさって。
脚に触れるあれこれな気配から、奏芽さんが避妊具を装着なさったんだというのが分かって、ドキドキしてしまう。
最初のコメントを投稿しよう!