*初めてをあなたに

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「――凜子(りんこ)っ」  私が言い終わるか終わらないかのうちに奏芽(かなめ)さんが我慢できないみたいに性急に私の(ひざ)を大きく割り開いていらして。 「……(わり)ぃ、さすがに俺も、もう限界……っ」  私の耳元で甘く掠れた声でそうつぶやいてから、入り口に熱く猛ったものを押し当てる。 「あ、――っ、え……」  奏芽さんに、敏感なところを避妊具越しのでこすられるたび、さっき指で触れられた時よりも、もっと気持ちよく感じられて。  やっと奏芽さんと結ばれるんだと言う想いが、私の秘所から止めどなくトロトロと温かな蜜を溢れ出させて。  それが、2人の間を埋めるようにどんどん滑りを良くしていくの。  奏芽さんが動くたび、クチュンッ、と濡れた音が布団越しでもはっきりと耳に届いて。  高められて熱に浮かされて……恥ずかしい声が抑えられない。 「あ、ぁんっ、……か、なめさ、んっ……」
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