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「凜子、キスしたい。……口、開けて――?」
乞われるままにまぶたを閉じて、うっとりと奏芽さんの口づけを享受してしまうほどに、私は奏芽さんに溺れたくて仕方がない。
交わされる唾液さえも甘やかで、口の中を奏芽さんの舌で掻き回される度、触れられていないはずの胸の先端が固く立ち上がって、ほんの少しの刺激で身体中に電気を走らせる。
キュン、と奏芽さんを受け入れたままの下が疼いて、もっともっと奏芽さんを感じたいのだといやらしく蜜を溢れさせて内壁をうねらせたのが分かって。
それと同時、チュッと舌を吸い上げるようにして口づけをほどいた奏芽さんが、
「凜子の中……すげぇ熱くて気持ちいい……」
吐息を落とすようにそうつぶやいて、
「動くぞっ……。――どうしてもしんどかったら、……全力で抵抗しろよ? 俺、始めちまったらセーブできる気も、自力でやめてやれる気もしねぇわ」
っておっしゃるの。
「……え? あの、……」
奏芽さんの言葉の意味が分からなくてどう言う意味ですか?と尋ねようとした瞬間、
「あ、やっ、ぁ、……ぁんっ――!」
ズンッと最奥を突き上げるようにして、奏芽さんが深く私の中に入り込んできた。
今までの圧迫感はごくごく浅い部分でのものだったのだと、その時になってやっと分かって。
男の人のものって、こんなに奥まで届くものなの?
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