*俺に診察させて?

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 お風呂は私が酔っていても入りたいと切望した、あの底面が色んな色に光るジャグジー付き浴槽。  奏芽(かなめ)さんがちゃんとスイッチを入れてくださっていて、お湯の中がほんのりカラフルに色めいていて。  ついでに私の恥ずかしさを緩和するためか、備え付けの薔薇の香りの泡入浴剤も投入してくださっていたから、お湯に浸かってしまえばお互いの身体はほぼ見えなくなるのも有り難かった。  なのに。 「あ、あのっ、奏芽さんっ、やんっ――」  シャワーで身体を洗い流してから、いそいそと湯船に逃げ込んだ私を、まるで逃さないとでも言うみたいに奏芽さんが後ろからギュッと抱きかかえてきて。  泡で見えないのが逆に(あだ)になって、奏芽さんが水中で私のどこに()れようとしているのか、実際に(さわ)られるまで分からない。  それが余計に感度を高めるみたいで、さっきから私、お湯の中でゾクゾクさせられっぱなしで。  ゆるゆると腰のラインを撫でていた奏芽さんの手が、不意に胸に伸びてきて、背後から大きな手のひらで包み込むように膨らみ全体が覆われる。  なのに巧みに1番敏感な先端はわざと避けるように指の間から逃されて、もどかしくさに身体が震えてしまう。
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