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「なぁ凜子。凜子の身体中にさ、俺のだって印、残しても構わねぇ?」
ややして奏芽さんが、乳房を隠すように置いていた私の手を壁に押し付けて、むき出しになってしまった胸にもう一方の手でやんわりと触れながらそう問いかけてきて。
私は彼の言葉の意味が良く分からなくて
「印……?」
と復唱して。
「あの、それって……」
胸を隠したい気持ちを指先に力を込めながらグッと堪えて奏芽さんを見つめる。
「キスマーク。凜子の綺麗な肌にたくさん残したい」
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