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さすがに奏芽さんも驚かれたみたいで大きく瞳を見開かれて。
その反応に、私はますます居た堪れない気持ちになった。
「わっ……」
「わ?」
「……忘れてくださいっ」
言ったと同時、奏芽さんに両ひざに手を掛けられて。
「了解。――凜子の言葉、しっかり忘れたから。診せてもらうってことで……いいよな?」
って、それとこれとは話が別ですっ。
「ヤッ、……ダメっ、」
抗議の言葉を発した私を嘲笑うみたいにニヤリと笑った奏芽さんにゾクリとさせられて。
手をかけられた脚にグッと力を入れてみたけれど、片ひざを離れた手が、脚の隙間を縫うように難なく秘部へ伸ばされた。
そろり、とソコを亀裂に沿って撫でられて、ついでのようにあの気持ちいいところに触れられた私は、思わず後ろにのけぞってしまった。
「ひゃっ」
途端、ずっと背中を預けていたわけではない壁面タイルの冷たさに、期せずして悲鳴を上げてしまう。
そちらに気を取られて油断した瞬間、待っていたみたいに奏芽さんが私のひざを割り開いてきて。
内腿の間に奏芽さんの吐息を感じた私は、脚を閉じたいのに奏芽さんを挟んでしまうことは出来ないと思って……戸惑いに泣きたくなる。
「お願っ、かな、めさっ、離れてくださ……っ」
慌てて手でそこを隠そうとしたのに、それすら奏芽さんに捕らえられて阻止されてしまう。
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