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「凜子ちゃん、愛されてるね」
にっこり笑って告げられた言葉に、私は照れとかそういうのを感じるより先に「うん」って素直にうなずけていた。
ちょっと前までの私には考えられないことかもしれない。
誰かから愛されているということを、こんなにも何の疑いもなくすんなりと受け入れられる日が来るなんて。
でも、今はあんなに私のことを考えてくれる人のことを疑うとか有り得ない、って思うの。
これから先、奏芽さんほど私を大事にしてくれる人は現れないと思うし、私も奏芽さんほど愛しく思える相手には出会えないと確信してる。
「無茶はしちゃダメだけど――」
物思いに耽っていた私に、四季ちゃんが言う。
「凜子ちゃんが少しずつでも日常を取り戻せて行けたらいいなって、私も思う。だから頑張る凜子ちゃんのこと、心の底から応援してる!」
そこで一旦言葉を区切ると、真剣な顔をして私を見つめてきて。
「でも――。辛い時は必ず遠慮せず周りにSOSを出すこと。相手は鳥飼さんでも私でも、それこそ他の誰でも構わないから」
そう付け加えられて、私は小さくうなずいた。
ひとりで頑張りすぎるのは良くないって、よく奏芽さんにも言われる。
「四季ちゃん、ありがとう」
頼られて嫌な気持ちはしない、むしろもっと頼って欲しいって。誰かからそう言ってもらえるのって、とても幸せなことだなって思った。
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【お知らせ】
590頁にある
『ヘタレな俺でも許してくんねぇか?』
https://estar.jp/novels/25655049/viewer?page=590
は、このペアネックレスプレゼントの裏話です。
もしよろしければ❤️
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