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「――裸にタオルは?」
俺が煮付けを飲み込むのを見計ったようなタイミングでハルが聞いてきて、俺はちょっと考える。
「それは少しこなれてきた頃……だろ」
茶をすすって一息ついて……少し間をあけてからそう言ったら、「うっわ、奏芽、お前案外贅沢だな」とか。
何だよ。俺の音芽に限って初っ端からそういう格好で、とかなかっただろ?
ちょっとソワソワする言い方すんの、やめてくんね?
思いながらハルを睨んだら、「馬鹿っ! 言っとくけど音芽はそんな格好で出てきたことねぇからな!?」とか。
想像すんなって言っといて、がっつりバラすなよ、ハル。
音芽に怒られるぞ?
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