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ふと梨々がキッと僕を睨んだ。あんまり怖くない。
「いやらしい目で見てる。」
ドキッと図星を突かれた。完全に下心がなかったかと言われるとそうではないし、多少はあったかもしれない。いや、なかったかもしれない。どっちだろう。
そんな僕を見てクスっと頬を緩めた。
「何、本気にしてんの。」
僕もつられて笑う。梨々のからかう癖がくすぐったい。いつもは少し苦手だなと思うはずなのに、心地よく感じるのが不思議だった。
突如、窓の外が光った。
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