answer~あなたを選んだ理由

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「何で、人をコロシタラいけないの ?」と甥の中田優人に質問されてしまい。優人の母親の弟のおじの岩本一喜はその質問をうまく答えることが出来なくて 「それは……当たり前だのクラッカーだよ。痛いだろ?自分もされたら嫌だろ?」しか答える事が出来なくてそれを聞いた甥の優人は納得しない顔で 「ボクは……イタクナイ」と小さい声で呟いた。 その質問から、時が過ぎて岩本一喜は40手前になっていた。 大学を卒業してからは地元の新聞社で働いていたが長くは続かず、次々と職を転々としていて、やっと続いてる仕事が今の化石を発掘する職業だった。 初めは人に誘われて嫌々やっていたが何か知らないが自分に合っているのか長くやっていた。 毎日、石を見つけてはホウキで土をとって化石かどうか判断していく。意外にも細かい作業多く何よりも繰返しが飽きてくる。しかし、化石が一つ見つかるだけでとても興奮して子供のようにはしゃいでしまう。これがこの仕事の醍醐味だ。 仕事が終わって家に帰ると、少年野球ばりに作業着が泥だらけになっている。 その作業着を手荒いで泥をおとしていく。 一人、アパートの浴室で泥を落としてるときにふと思う。 5年前に離婚してからずっと一人で生活していて結婚した当初は他人からは「お前には勿体ない奥さんだな。」とよく言われていた。 勿論、岩本もそう思っていて、それが自慢にもなっていた。しかし、彼女と同じく生活していく中で価値観が違い、彼女の見たことがない部分が目立ちそれが嫌になり、毎日ケンカをするようになっていき、おまけには口もきかない関係になっていった。 二人には子供がいなかったので色々もめることもなく、すんなりと離婚に至った。 それを、いつもこの泥を落としてるときに思い出してくる。 その時に、ため息がでてしまう。 よく、ため息をすると幸せが逃げると言うがあれは、幸せでない人がため息をする。幸せな人はそもそもため息なんぞでないとよく思っていた。 それでも、毎日の楽しみが風呂の後の発泡性と枝豆だった。 岩本は「うわー最高だな。」 と飲みこれによって一回のため息がなくなる感じがした。 それを飲みながらテレビをつけてニュースを見る。岩本とは思わず「またか……」とテレビに向かって呟く。 それは、最近このあたりで起こっている通り魔殺人事件でテレビをつけるとこの話題でいっぱいだった。犯人がまだ、捕まっていなくてまた、増えていくだろうと言われていた。毎日こんなニュースだと気持ちが落ち込んでしまう。 でも、もう少しで岩本が好きなフリーアナウンサーが出るバラエティー番組がはいるのでそれまでの辛抱だった。 そうしているうちに番組が始り、酔いが回ったのかウトウトしながらみていた。 岩本がウトウトから目を覚めたのがパトカーの音と救急車の音だった。 起き上がり一回のアパートの窓から覗く。音はけっこう近いと思いながらも布団に入り眠った。 次の日、岩本はインスタントコーヒーを飲み一本の煙草を吸って、ニュースを見ていると、やはり、昨夜の音は通り魔がおきてパトカーや救急車が来ていたのだ。 それも、岩本のアパートからすぐ近くだった。 恐い世の中だと思いながら時計はもう、仕事に行く時間になっていた。 岩本は仕事に行くときは最寄りの駅から集団でバスに乗って現場に向かう。 20人ぐらい乗り込んでビチビチになりながも今夜の酒のつまみを何にするか考えながら向かうのが日課だった。 化石発掘現場は山奥にあり、岩本の現場は人気があり倍率が高かったが岩本はベテランのために速選ばれた。 現場につくなり上司に「岩本さん。宜しくお願いしますね。」と頭を下げられるほどだった。 その日も淡々と作業をしていき昼も過ぎてもう、仕事が終わる時間に近づいていた。 岩本が静かに作業をしていると隣の同じ作業員二人が昨夜の通り魔について、話をしていた。 横で話を聞いていると、犯人はおそらく20代ぐらいで警察はもう目星をつけているなどと話をしていた。 そのほかの会話は頭には入ってこなかった。 今日は、土曜日で姉夫婦の家に来ていた。 姉のカエデは中田広さんと結婚して一人息子の優人と3人ぐらしだった。 旦那の広さんは優しくてとても頼りになる人で岩本が離婚したときも気にかけてくれていた。 この、家族は仲がよくて岩本には幸せそうに見えていた。 今日は、何か報告があるみたいで久しぶりにこの家に訪れた。 その、報告とは大学生の息子の優人が卒業して4月からはアメリカで研修を受けに行くとの事だった。 優人は頭がよくて、人当たりもよくて自慢の甥っ子だった。 結局、優人の話しはすぐに終わりに久しぶりに訪れた岩本の話しになっていて盛り上がっていた。 そして、その時が訪れた。 岩本が優人の部屋に入ると「相変わらず綺麗にしてるな。」と何にもない部屋を見て言う。「結婚したら嫁さんプレッシャーだな。」と笑いなが言うと優人は「そうかな。」と言う。 岩本は「しかし、アメリカにいくなんてな。やっぱり凄いな。俺なんて生まれ変わったって無理だな。」と誉めると。 「そうかな。僕はただ、普通にして自分の頭の中で考えたのを出してるだけだけどね。でもね、やっぱり一つだけ分からないことがあるんだよ。これね。昔もおじさんに聞いたと思うだけどね。 どうして人を殺したらいけないの?」とまた、あの質問をされた。 その質問の言葉で岩本は自分のアパートの部屋の布団で目が覚めた。 岩本は頭を押さえながら、水を飲み昨夜の姉夫婦の家で飲みすぎたのを後悔していた。 それと、優人の質問も少し頭に残っていた。 結局優人の質問に答える事が出来なくて、優人もそれ以上聞いてもこなくてベロベロになって家に着いたのだった。 岩本は、顔を洗ってタオルで吹きながら 「なんだったんだ。あの質問は…」と呟く。 煙草を吸いながらインスタントコーヒーを飲む。 テレビをつけるとあの事件のニュースがやっており、昨夜は事件が起きなかったと伝えていた。 テレビを消して日曜日で仕事が休みなのでパチンコでも行くかと支度をした。 いつも行くのは駅前のパチンコ大和であった。 大和は客があまり入らないので行くようにしていた。 自分が選んだ台に行くと、その隣に顔見知りがいて 「お!久しぶりにだな。」とでっかい声で話しかけてきた。 岩本も 「どうも。」と言って隣に座る。 しばらくすると「知ってるか。最近の事件! 通り魔。」と聞かれて 「はい。この辺りのですね。昨日は何もなかったって…」 「あれよ。学生らしいぞ!目撃者いるみたいだぞ。」と言われた。 その後、打っていても面白くなくなって来たので外にでた。 パチンコ帰りにガラケーの携帯を見ると着信があり甥っ子の優人からで留守電になっていた。 「もしもし、おじさん。 やっぱり答えてほしんだよ。何で人を殺したらいけないのか?このままだとピー。」と鳴って切れた。 岩本は少し嫌な予感がしたので、すぐに優人に電話をかけるが、電源が切られていた。 岩本の額には、太陽の暑さと嫌な汗が混じりあっていた。 岩本は、すぐに姉のカエデに電話をすると別にいつもと変わってることがなかった。 岩本は少し安心はしたが、だからと言って完全に胸を撫で下ろすことはできなかった。 岩本の予感が的中したのは次の日の朝だった。 出勤前にいつものようにニュースを見ていると、速報が流れた。 「通り魔殺人事件の重要参考人が確保された」と流れて岩本は 「捕まるな。」と思っているとその数分後に 又しても、速報が流れて今度は目を疑った。 「通り魔殺人事件の重要参考人が逮捕!」 「中田優人容疑者」と名前が出された。 その速報が流れた時、甥っ子の優人ただ同姓同名だと思っていてすぐに、姉に電話をしたが出ない。旦那さんの広さんの電話番号が分からなくて優人にも描けたが優人も出ない。 岩本は、心配ですぐに姉の家に向かった。 姉の家付近に来ると人集りになっていてテレビ局などカメラが来ていて嫌な予感しかしなかった。 家の前には報道陣がいて本当だったのかと思いながらも家に下を向き入って行こうとするとカメラを向けられて「ご親族ですか? 今回、どう思われましたか? 中田優人容疑者が逮捕されて……」と言われたので無言で中へ入って行く。 玄関でチャイムを鳴らしてもなかなか出てこないのでドアを叩いて「俺だよ。」と小声で言うと少し玄関のドアが開いて夫の広さんが覗いて入れてくれた。 中へ入ると、居間には数日前まであの幸せそうな姉が顔色が悪い感じでソファーに横になっていた。 岩本は 「どうなっているんですか? 優人が本当なんですか? 」と聞くと 夫の広さんが「詳しくは分からないんだよ。夜に重要参考人として連れて行かれてその後に今朝逮捕って、意味が分からないんだよ。今、知り合いの弁護士に頼んでいるから、代わりに面会に行ってもらえる。それで、これからについて話してもらうよ。」と冷静だった。 やっと口を開いた姉は「あの子、どうなっちゃうの、何で…」と泣き出した。 それを見て夫の広さんが「大丈夫だ。」と慰めていると家のチャイムが鳴る。 「またか、」と広さんが玄関に向かって、ドアを少し開けようとしたとき、ザット人が沢山押し寄せて「これから、家宅捜査を行います。これを読んでください。」と警察が来て手帳と家宅捜査令状を出して、それから家の中へ入って来た。 家宅捜査が終わったのは、四時間ぐらいだった。 三人は黙ってソファーに座ってそれをずっと、眺めていた。現実と考えられなくなっていた。 終わって警察が「では、」と言って帰って行き帰った後の部屋は泥棒に入られたぐらいの汚さになっていた。 すると、夫の広さんが「一喜君、会社休ませてごめんね。」と謝ってきた。 岩本は「いいえ、俺が勝手に休んだことなんで……」としか言えなかった。 警察は家宅捜査で持っていった物はほとんどなく優人の物はアメリカに送られていたため持っていくのも限られたんだと思った。 その日の、テレビ番組はほとんどが通り魔殺人事件の事が取り上げられていて今、居る姉夫婦の家がテレビに映っていて不思議な感じだった。 この日はさすがに、岩本も泊まっていった。 次の日午後になっても、まだ、姉夫婦の家の周りは騒がしかった。 その時、家の電話が鳴り、夫の広さんが頼んだ弁護士の山本さんからだった。 山本弁護士は優人の接見に行ってくれて、優人は元気そうだったと伝えていた。あと、もう一つは、優人が岩本に面会に来てほしいとのことを言っており、来なければ話さないと山本弁護士に言っているという。 本来は、まだ、起訴もされていないので親族の面会は今回は許可出来なかったが、なんとか山本弁護士の力で岩本が面会に行けることになり、姉夫婦かはら 「宜しくお願いします。」と深く頭を下げられた。 岩本は、優人との面会のために一旦自分の家に帰ろうとあの人混みに行こうと思っていると、家のチャイムが鳴り広さんが玄関に行くと、ドアの前にはバイクのヘルメットを被ってるピザの配達の店員が立っていた。 警戒しながらも、広さんは少しドアを開けるとその人が「配達です。」と紙を渡されるとその紙には、山本弁護士からで「その店員とバイクのヘルメットを貸してもらって出てきてください。岩本さんに」と書かれていてすぐに、岩本に伝えてすぐに支度をした。 岩本は、ピザの配達員に成り済まして外に出た。人混みは昨日よりも多くなっており驚いたが、配達員に言われたとおりに人混みがなくなった路地に行くと、タクシーが停まっていてそれに乗って、自分の家の近くまで走らせてもらった。 そして、また、次の日に優人が留置されている警察へ向かった。 いざ、警察署に来ると少し緊張した。顔が強ばり手と足が一緒に動こうとしてしまう。 中へ入ると、受け付けに聞こうとしたときだった。 小太りで黒縁眼鏡をかけた男性に声をかけられた。 「岩本さんですか? 」 と声をかけられ、胸元のバッチを見てすぐに弁護士とわかった。 「もしかして、山本先生ですか? 」 「はい。初めまして。」と暑いのか額をタオルハンカチであてる。 「今回は、ありがとうございます。どうぞ、宜しくお願いします。姉夫婦もくれぐれも宜しくお願いします。と言ってました。」と伝えると山本弁護士は 「いえいえ、こちらこそ、全力を尽くしますよ。では、行きましょうか。」と言われて岩本はその大きな背中について行く。 面会の部屋には、台と台の間に透明なアクリル板みたいなのがあり、それとパイプ椅子が置かれていた。 山本弁護士と岩本は無言でその椅子に座る。山本弁護士が座ると少しみしっと音がする。そう思ってると、アクリル板越しの向こうの部屋のドアが開いて、警察官と優人が入って来た。 優人は、上下グレイのスウェットを着ていて顔もやつれてはいなくて元気な感じだった。 岩本が一番ショックだったのが、優人の腕にされている手錠だった。それを見て本当に逮捕されたんだと改めて実感していた。 岩本は、その手錠が外されてパイプ椅子に座る優人に 「元気そうだな。大丈夫か? 具合とか悪くないか?」と質問すると 優人は「大丈夫だよ。わざわざありがとう。僕は、この通り元気だよ。」と顔は笑ってるが目は死んでいたのに気づいた。 「お父さん、お母さんも心配してるぞ。」と来てない優人の両親の話をしようとすると 「心配? 僕は別に心配させたと思ってないよ。だって…僕はただ答えを知りたかっただけだから、おじさんにも聞いたじゃん。何で人を殺したらいけないのか?でも、おじさん答えてくれないから、しかも、もう少しでアメリカに行かないとダメだからここら辺で答えを知りたかったんだよ。でも、捕まった。アメリカ行ってもこのままだと、人間達を殺めてしまうかもと思ってたから、でも、アメリカだと銃とかあるから僕が逆に殺されてしまいそうだから、そんなことになったら、答えを知れないままだったからね。まぁ、捕まって良かったよ。ただ、答えをまだ、分からない。」と怖いことを言う。 岩本は「お前、何を言ってるんだよ。何人人が亡くなったと思ってるんだよ。」と思わず怒鳴る。 優人は「でも、おじさんだって悪いんだよ。答えを教えてくれないから……」とまたしても言う。 「何で…俺なんだよ。親でもいいだろ? 誰でも……」と小さく言うと 「僕が、おじさん、あなたを選んだ理由はね……僕と同じ匂いがしたからだよ。昔から」と衝撃な発言をする。 岩本は、この殺人者と同じ匂いと言われてショックを受けてしまった。実の甥っ子と言えども何人も殺害したやつにと思ってしまう。 優人は「でも、僕は答えを知ることなく死刑になって死ぬ。それが、心残りだよ。」と少し落ち込んで言う。 岩本はどんな情緒なんだと驚いた。 優人との面会が終わり色々ショックが有りすぎて頭の整理がつかなかった。弁護士の岩本には「まぁ、ショックですがこれが現実なんでこれからですよ。」と言われてその後は家に帰った。 その日は、姉夫婦に電話をしようと思ったがそんな気力も、起きなくてそのまま寝てしまった。 「ねぇ、おじさん、何で人を殺したらいけないの?なんでなんでなんで……」 とそんな優人が、永遠に質問する夢を見て起きた。 この日は、姉夫婦の家に行って昨日の報告をしに行かないといけなかった。 足が重くなりながらもその道に進んだ。 なんとか、姉夫婦の家の周りに集まってる報道陣を避けなが家に着いた。 家の中へ入り、迎てくれた広さんと居間に行く。 部屋に入ると姉がソファーに座っていて「ご苦労様。」と一言言う。 岩本は、昨日の話をしたら姉は泣きながら聞いていた。 そして、岩本に言った言葉も話すと姉から衝撃なことを聞く。 「あなたも、昔、母さんに同じことを言っていたわ。」と言われて少し思い出した。 岩本は「そうか、俺の血が入ってたのか……ごめん。俺みたいなのがいたから……優人が」と謝ると 姉は「違うのよ。あなたでないわ。私の育て方が悪かったのよ。」と泣きながら言う。それを聞いていた広さんも 「一喜君は悪くないよ。これは、俺たちの子供の話だ。俺もちゃんと見れてなかった。」と目を指で覆って言う。 そんな日だった。 姉夫婦の家には毎度、イタズラ電話など手紙など頻繁に来ていて弁護士の岩本さんは「法的手続きをとりましょう。」と言うが姉夫婦は「それが、私達の償いでもある。」と言う。 こうして、優人は起訴されて裁判になっていった。 山本弁護士は優人が最後の殺人のときにわざと自分のハンカチを落として捕まりたかったと優人の精神の病気で精神鑑定を望む方向に持っていき裁判を長引かせよと思っていた。あと、優人の人柄も訴えていた。誰から悪い噂と聞かないそんな優人が病気で殺人を犯してしまったと無理に持っていこうとしていた。 そして、判決 裁判長が読み上げる 「主文、中田優人容疑者へは死刑を……」 死刑判決がだされた。 優人は、15人の男女を殺害して残りの15人の男女に殺人未遂をした。 約5年も続いて 勿論、犯人を捕まえられなかった警察にも苦情が殺到していた。 当たり前だが、誰も優人を気の毒だと思う人は一人もいなかった…… 岩本は優人が死刑判決をうけた後に面会に訪れた。 岩本は優人に「この間、俺に同じ匂いがすると言ったよな。あれ、間違いでなかったよ。俺も昔、優人と同じ質問を母親にしてたみたいだったよ。しかもな、俺こう見えて昔、ヤンチャしてたからな。で、16の時に喧嘩で人を殺すところだったんだよ。まぁ、結局、警察沙汰にもならなくて相手も悪かったからよ。大事にいたらなかったんだよ。でもな、その時に人を殺したらどうしようと思って怖くなったんだよ。それからだな、喧嘩もしなくなったのは……」と語ると優人は 「へぇーおじさんもそんなときにあったんだね。でも、僕は、全然怖くなかったけどね。」とあっけらかんに言う。 そんな優人を見て冷静に 「なぁ、優人、あの質問な、何で人を殺したらいけないのか………その理由はな×××××」と答えた。 優人は裁判で「人を殺したらダメな理由を探すために殺人を犯した。」と言っていたが そんなことは、人に教えられなくても自分で分かってほしかった。それが、人間だ。彼にはそのような力がただ、なかっただけ、このように片付けるのはよくはないが……決して殺人をやってはいいと言うことはないがこのような世間には分からない疑問を抱えてる人間は大勢いると思った。 そして、殺害を犯した人物の家族も一被害者のなかの一組だとも分かってほしい。 分かっていても、思いたくないのが苦しみなのだから……… 5年後、優人の死刑執行したとテレビで伝えられた。 28歳だった……
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