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「もう少し…。」
低い声で囁かれると、背筋がゾクッと震えた。
チュッ、チュッと、冷たい唇が私の首もとを這う。
身体が熱いせいか、男の人の冷たさが気持ち良くて。
うっとりしそうになる。
「……んっ。」
首筋を舌で舐め上げられた拍子に、自分でも驚く位、甘い声が口から漏れた。
「…お前の血は……絶品だな……っ」
「…え………血?」
「あぁ……甘くて……こんな美味しいのは……初めてだ……」
「……ん……あっ……。」
血?
私の血を、飲んでるの?
もう、頭がぼーっとして何が何だか分からない。
ただ、熱くて。
だけど、気持ち良くて。
くらくらしているうちに、私は意識を失っていた。
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