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だが、俺と樹来々は繋がっているが別行動で、ここにはチャイルドワンからシサクもきている。鈴木の想定内ではないモノが、ここには存在している。
「シサク、この建物内に爆弾がセットされている。強力なおもちゃで、とても危険だ。見つけたら、持って帰って、分解して遊んでいいよ」
「はい、頑張ります!」
シサクは、一部分を糸状にすると、デパートの事務員の机の中まで、忍び込んで内容物を確認していた。
「火薬は僅かで、花火レベルだったとしても、置いてある状況で、それは武器にできる。ガラスの隣、天窓、エスカレーターは凶器に出来るな……」
他にも、吹き抜けは、天井を少し壊すだけで、下にいる者を殺害できる。
「俺は、昔、ブラックホールという爆弾を作った。薬物を散布する、もしくは、飛び散る残骸で死者を出すタイプの攻撃に使用する」
爆発で上空に空気を飛ばし、造った真空により、内側に強風を吹かせる。被害を集中させる事で、外への被害を抑える。
「ま……そのせいで、この姿だけどな」
テロリストは、時折、暴走する天才を生み出す。社会というストッパーが外れた者で、予想外のものまで、武器にしてくる。
「夏目ちゃん、五十ニ個の爆弾らしきものを見つけました」
「……そんなに在った?リストを見せて」
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