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結局、僕の予感は当たった。 希は相変わらず、お昼の時間や休み時間、登下校中にも会いに来て、あることないことを幸くんに話している。 理由はわからないけれど、希は僕たち家族を、とても仲の良い家族だと幸くんに話す。 休みの度に出掛けたり旅行に行ったりして、その時に撮った写真をリビングに飾っている。 隠し事のない何でも話せる関係。 そんな、真っ赤な嘘を。 僕は、そんな嘘を、幸くんから聞いて初めて知ることがある。 僕が席を外している時に希が話したこと。 『お父さんとお母さん仲良いんだね。この間も二人でデートに行ってたって、希くんが言ってたよ』 そうだよ、って返事をするけど、もちろんそんなことはあるはずもない。 希の意図が、ようやくわかった気がした。 結局、いつもと同じことなんだ。 お前がいなければこうなっていたのに、と、そう言いたいんだろう。 お前がいなければ、家族は幸せだった。 お前がいるから、こうなった。 わかってる。 毎日毎日、何度も何度も言われてきたことだから。 僕がいなければ良かった。 僕がいたからこうなった。 全部、わかってる。
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