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彼は居ないが、男友達は居て。。。
友達と言うか。。。
お兄ちゃん的な存在の次元。。。
みんな次元に相談していた。。。
次元は個性的なタイプ。。。
背も高いのでやたらと目立つ。。。
ドレッドだったり、奇抜な色にしたり。。。
clubでもすぐに次元って分かる。。。
一見。。。近寄りがたかったけど。。。
話したら、超面白いし、相談に乗ってくれて聞き上手。。。
みんな大好き次元。。。
全く意識してなかった。。。
告白4連敗も、処女の悩みも次元に相談した。。。
「菜奈実ちゃんは菜奈実ちゃん!
処女は恥ずかしい事じゃないし。。。
人は人。。。自分は自分。。。
比べる事じゃないから。。。
大好きな人といつかしたら!?」
「次元ありがとう。。。
元気出ちゃった。。。」
すっかり陽気な菜奈実。。。
「 ねえ。。。役に立つか分からない。。。
テクニックって何? 」
チュッパチャプスの話したら、次元に爆笑された。。。
一緒に笑った。。。
「ねぇねぇ次元。。。
今年もまたみんなで肝試ししようよ! 」
「いいよ~ 」
「みんなで行こうね。。。
昨年みたいに。。。」
って事になった。。。
そう言えば。。。
いつも聞いてもらうばかりで。。。
次元の恋話一度も聞いた事無かった。。。
【 肝試し】
たくさん誘ったのに全然人集まらなくて。。。
4人だけ。。。
心霊スポット~山の中のトンネルに向かった。。。
運転手はヒデ君、助手席に次元。。。
後部座席に菜奈実と莉緒。。。
莉緒と抱き合いながら、次元の怖い話を聞いて~
ギャーギャー大騒ぎしながらトンネルに到着した。。。
4人みんなでトンネルに入ると思ったら。。。
まさかの2人ずつで!!
ジャンケンで決める。。。
先行ヒデ君と莉緒。。。
10分後。。。
次元と菜奈実が出発する事になった。。。
ヒデ君に莉緒がしがみついてトンネルに入って行った。。。
車のエンジンを切って、真っ暗になった。。。
焦って次元の腕にしがみついた。。。
「先行怖いから絶対嫌だったけど!
待ってるのも怖いんだけど。。。
次元に怖い話。。。
してもらうんじゃ無かった。。。」
トンネルの中から。。。
莉緒の悲鳴とヒデ君の笑い声が聞こえて。。。
ビクってなり!次元に笑われる。。。
「次元。。。あと何分で出発? 」
「うーん。。。あと5分くらい。。。」
不安でたまらない。。。
暗闇でキョロキョロして待った。。。
「もう出発しよう! 」
「まだダメ~ 」
怖すぎて。。。
暗闇に耐えきれず次元に抱きついた。。。
「怖がりすぎ。。。」
って笑われた。。。
「菜奈実ちゃんが。。。
行きたいって言ったんだよ! 」
「うん。。。今言ったことを後悔してる! 」
「よし!行くよ! 」
次元の腕にしがみつき直して歩き出す。。。
虫なのか!?草がガサガサって。。。
「ギャーーーーーーッ」
ビックしすぎて腰抜けて激しく転倒した。。。
次元は爆笑している。。。
ミニスカートだったから、膝と肘も思い切り擦りむいた。。。
次元が携帯の灯りで照らして。。。
「あ~あー。。。」
って言ったら!
いきなりお姫様抱っこして車に戻り始めた。。。
ビクってなってドキドキした。。。
「なんか恥ずかしいんだけど。。。
重くてゴメン。。。」
菜奈実の顔が真っ赤になる。。。
「だって腰抜けてたよね!? プクク。。
菜奈実ちゃん軽いし。。。」
車のドアをあけて。。。
慎重に後部座席に座らせた。。。
トランクをガサガサ。。。
マキロンと絆創膏を持って登場。。。
「菜奈実ちゃん転びすぎ!」
また笑った。。。
ティッシュにマキロンをつけて。。。
膝からポンポン消毒。。。
「しみる? 痛い? 」
「しみてないんだけど。。。痛い。。。」
なんか。。。お姫様抱っこより。。。
さらにドキドキする。。。
「絆創膏貼るね。。。」
絆創膏を貼ってくれた。。。
「他は大丈夫なの?」
肘がピリピリして。。。
次元に見せる。。。
「あーあ。。。こっちの方が酷いかも。。。」
次元は新しいティッシュにまたマキロン浸して。。。
傷口をポンポンしてくれる。。。
ドキドキして傷口から血が噴き出しそうな気分。。。
次元が優しくて。。。
ドキドキして。。。
急に意識し始めて。。。
なんだかとても恥ずかしい。。。
肘も絆創膏貼ってくれた。。。
「他は大丈夫? 」
「お尻打ったけど。。。
打身みたいな感じだと思うから大丈夫。。。
ありがとう。。。」
「本当に!? 本当に大丈夫!?
見てあげるのに。。。」
「次元にお尻!
見せられるわけないじゃん!!」
2人で笑った。。。
「ねえねえ。。。
腰抜けたらどうなるのかなあ?
立てると思う?」
「立ってみる? つかまって。。。」
向かい合わせに抱っこして車から降ろしてくれた。。。
顔が真っ赤で。。。
次元に顔見られちゃったかも!?
恥ずかしい。。。
「支えるから。。。
つかまって立ってみ。。。」
次元に腰を支えてもらって。。。
次元の腕につかまりながらゆっくり。。。
立てた!!!
「治った! トンネル行く!? 」
「トンネル行って帰ってくるだけで。。。
菜奈実ちゃん傷だらけになりそう。。。」
って笑った。。。
「次元行けなくていいの!? 」
「いいよ。。。別に。。。」
「せっかく来たのに。。。ゴメンね。。。」
話してたら。。。
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