第1章 天然記念物

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また、トンネルの方から。。。 莉緒の悲鳴とヒデ君の笑い声が聞こえて。。。 2人で笑いながらトンネルの方を見つめた。。。 ヒデ君と莉緒が車に戻ってくる。。。 「ちょっとーーーー!なんで来ないの!? 待ってたけど。。。 来ないから怖くなって戻って来たよ。。。」 「ゴメン! トンネル入る手前で虫にビックリしすぎて 腰抜けて、転んじゃって。。。 血が出て。。。超ゴメン。。。」 「大丈夫!? 絆創膏持ってたの? 」 「持ってる訳ないじゃん。。。 次元の車にあって。。。」 貼ってもらったとは言わず。。。 でもまた顔が赤くなって。。。 莉緒は。。。 菜奈実と次元の顔を交互に見てニヤニヤした。。。 「じゃあ帰るか~ 。。。」 帰り道の車の中。。。 時間が経っても。。。 ドキドキは止まらなかった。。。 「全然2人して来ないからさあ。。。 やってるかと思った!ねえヒデ君。。。」 「うん。。。気遣ったもんな。。。」 ってみんなで笑って。。。 「やる訳ないじゃん!。。。」 菜奈実が照れて俯く。。。 次元は笑ってただけ。。。 次元が後部座席に振り返って話す度に。。。 ドキドキして顔が真っ赤になった。。。 なんかボーってしちゃって。。。 全然会話が耳に入って来なくて。。。 気付いたら。。。 菜奈実のアパートに到着。。。 莉緒に早速聞いてもらいたかったけど。。。 莉緒も今日は家に帰らなきゃって事で。。。 「ありがとうねー。。。おやすみ。。。」 「週末出る!?」 って次元。。。 「うん。。。行くよ! 」 「じゃあ週末に! おやすみ。。。」 両手でbye-byeしながら。。。 車が見えなくなるまで見送った。。。 アパートの部屋に入って。。。 鏡の前で絆創膏を確認する。。。 嬉しくて絆創膏を撫でた。。。 またドキドキした。。。 全然眠れなくって。。。 朝方やっと寝た。。。 昼過ぎのピンポーン♪なるまで爆睡~。。。 覗き穴見たら莉緒で。。。 欠伸しながらドアを開けた。。。 「ゴメン。。。寝てた!?」 欠伸しながら。。。頷いて。。。 タバコ吸いながら、目を覚ます。。。 冷蔵庫から、お茶を出して2人分グラスに注ぐ。。。 「昨日。。。どうだった???」 ニヤニヤな莉緒。。。 「なんかさー。。。 次元にドキドキしちゃって。。。」 また。。。 顔が真っ赤になり、クッションに顔を埋めた。。。 莉緒。。。なんか嬉しそう。。。 それから。。。大騒ぎの報告会。。。 「次元好きになっちゃった?」 多分好きになっちゃった。。。 でも菜奈実は。。。 バレバレなのに。。。 「分かんない。。。」 って答えた。。。 怖かったからドキドキしたのか。。。 多分。。。恋。。。 「ねえねえ莉緒! 土曜日。。。 何着てったらいいと思う!? 」 恋だな恋! 莉緒はニヤニヤしながら。。。 菜奈実のファッションショーにずっと付き合ってくれて。。。 黒のお気に入りのカットソーと。。。 デニムのショートパンツに決めた。。。 サンダルはウエッジソールに決めた。。。 莉緒は片想い中。。。 clubで知り合って。。。 初めてHした彼を好きになった。。。 5歳年上の彼。。。 聡君。。。 聡君は彼女がいないらしい。。。 莉緒と聡君は。。。 デートもしたり、Hもしてるけれど、恋人ではないらしく。。。 彼氏・彼女としてる事は一緒なのに。。。 菜奈実にはよく分からなかった。。。 clubで聡君を見つければ、目がキラキラになって喜び。。。 聡君がナンパして、女の子を連れて帰ると泣いた。。。 莉緒が泣くパターンも多かったけど。。。 莉緒が聡君を好きだから応援している。。。 莉緒のファッションショーにも付き合い。。。 莉緒は、白地に黒のお花柄のワンピースにした。。。 「聡君。。来るといいねー。。。」 菜奈実が莉緒に優しく微笑む。。。 「次元。。。来るぞ!」 また。。。顔を真っ赤にした。。。
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