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「すまんな龍介。ウチのバカ孫娘が暴走しよって」
「なっ!」
「いえ、大丈夫です。おかえりなさい」
な、何がどうなってるの。
訳がわからなすぎて、頭がパンクしそう。
えっと……ちょっと待ってよ?
この様子だと、あのめちゃくちゃかっこいい人とおじいちゃんは、知り合い……ってことは──。
「泥棒じゃ、ない!?」
私は両手で頭を抱えて大きく声を上げた。
「挨拶が遅れたね。俺は、犀川龍介。君のことは師匠からよく聞いてるよ」
「……師匠?」
「ああ、そうじゃ。彼はワシの優秀な弟子。そして、少し前からウチに居候しておる。因みにお前と同い年じゃよ」
う、噓でしょ、この頼りなさそうな人が優秀な弟子!?
全然強そうに見えないんだけど!
……でもなるほどねー。
居候中だからこの家に……。
ん?
い、いそうろ……?
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