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──ピーンポーン。
「……」
……あれ?
いくら待っても、返答がない。
もしかしておじいちゃん、出掛けてるのかな?
いや、でも今日は私が来る日だって知ってる筈だし……。
「おじいちゃん、入るよー?」
私は仕方なく扉に手をかけた。
──ガラッ。
「あっ……開いた!」
なんだー。鍵が開いてるってことは、やっぱり出掛けてなんかないじゃない。
もう……さてはおじいちゃん、寝てるのね?
不用心なんだから。
……そうだっ!
そんな時、とある作戦がふと頭に浮かんだ。
「ふふふ」
これは我ながら良い考え!
ニヤリと密かに口角を上げた私は、そーっと家の中に入っていった。
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