6人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
かっ、かっこいい……!
私は言葉を失い、その場で固まってしまった。
だって目の前にいるのはおじいちゃんじゃなく、全く見覚えのない端正な顔立ちの青年なんだから。
「結構、大胆なんだね」
「へ?」
な、何……?
にっこりと微笑む彼。
その上にまたがる、私……。
「……っ!?」
その瞬間、一気に状況を把握した。
ひゃ〜〜〜〜っ!!
私は顔を真っ赤にしながら、慌てて彼から飛び降りた。
「あのっ、ごめんなさい! 私、人違いしちゃっ──」
……ん?
いやいや。そもそもなんかおかしくない?
だってこの家は──。
「あ、あなた誰ですか!?」
「ん? ああ、俺は──」
「わかったわ!」
はっはーん、そういうことね!
全てを理解した私は、その人物をキッと睨みつけた。
この人は、そう……。
最初のコメントを投稿しよう!