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花火大会で迷子になって、タイミングを入念に見計らって汗ばんだ手を握ってくれたあの日。部活の帰り、みんなに冷やかされて恥ずかしながらも少し嬉しい帰り道。誰にも見られないプリントシール機内でのキス。
君との思い出は今も鮮明に残っている。
たしかに大学の彼女の方が遠出をしたり、一泊したりとイベントが多かったのに、僕は今でも君のことを気にしている。
当時十五歳だった僕らは今や二十代中盤。君はどんな恋をしているのだろう。今、好きな人はいるのだろうか。
これから付き合う予定がないのに、そんなことを考えてしまう。
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