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「このグロテスクな紫のお茶には催淫効果がありもともとあった欲望を10倍くらいに高める効果があるのです」
「ほー」
「それに合わせて私が犯人に催眠術をかけました」
「催眠術?」
「はい」
「どんな」
「相手がすごく可愛く見える催眠術です」
「そんなことをしなくてもあなたは十分魅力的ですよ」
店長の言葉に可愛いすぎる店員は耳まで真っ赤にし照れた。
ハッとして我に帰り急いで立ち去ることにした。
「そ、それではまた依頼がありましたら『商社古風凛』にご連絡ください」
ドアノブに手をかけた所で店長が「最後になぜ犯人を勇者と呼んだのですか」と聞いてきた。
可愛いすぎる店員こと商社古風凛社長こと古風凛 は胸を張って応えた。
「英雄色を好むって言うじゃないですか」
屈託のない満面の笑みを浮かべた彼女はまた次の現場へと向かうのであった。
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