5人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
悪魔狩アイドル☆リボルビング・マヤンの日常
『緊急警報発令。緊急警報発令。 E粒子反応増大。悪魔の出現が予想されます。誘致開始。住民は直ちに建物に避難し、観覧の準備を開始してください』
街頭スピーカーが短いサイレンと共に大音声を発し、住民達は至近のビルへと急ぐ。避難を確認された街路は沈降しカバーシャッターを閉鎖。指定された駐車場所に停めていなかったマナー違反車両はバランスを崩し傾ぎ、挟まれ前後に両断された。
『システムイージス発動。これ以降ステージ内外の行き来は原則不可能になります』
そして、漆黒の粒子が虚空の一点に凝集すると、体長約5mの赤黒い皮膚、ねじくれた角、妙に長い腕を持つ悪魔が出現した。
『出現を確認。サイズ・ミディアム。タイプ・ガーゴイル。知能・C+。総合脅威度・B-』
出現を終えた悪魔……ガーゴイルは一瞬の落下の後意識を取り戻し、背中に折り畳まれていた翼を広げ空中へと飛び上がる。
『AA出演開始。第一演者、リボルビング・マヤン』
そして、”彼”の目の前に大都市が現れる。
第七新造対魔迎撃都市……通称”K”。彼を今から打ち砕くステージだ。
『ショウ・マスト・ゴー・オン。拍手でお出迎えください』
ガーゴイルが、咆哮を上げた。
最初のコメントを投稿しよう!