3日目*同じ部屋に帰りたい。

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「じゃあ」って、そんなことを撮影を頑張る理由にするのは、どうかと思うけど。 目の前の凌はずっとニコニコしていて、犬のしっぽがパタパタしている幻覚まで見えてきそう。 今日は、同じ部屋に帰るのか。 なんか、変な感じ。 * 学校に行く時間になって、ふたりでバラバラに部屋を出た。 私の方が遠いからと、凌に見送られながら。 「いってらっしゃい、琴香」 「うん。凌も、気をつけてね」 昨日まで二日間そばにいたから、一緒に歩けないことは少しさみしいけど、今さら。 高校に入ってからは、ずっとこうだった。 しょうがないこと。 凌は、プライベートで女の子とふたりでいるところは、誰にも見られてはいけない。 いいんだ。 帰ったら、また凌と話せるんだし。
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