3日目*同じ部屋に帰りたい。

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よかった。 結構上手くごまかせたと思う。 「お母さんの代わりに来たってことは、それって手伝いでしょ。やっぱり偉いよ」 「そうか? 自分に出来ることをただやってるだけだけどな」 会話をしながら、綾瀬くんは洗濯機の中に毛布を入れる。 「君嶋こそ、ここにいるってことは、家の手伝い?」 そっか。 普通は、幼なじみとふたり暮らしをしてるから、そのために来たなんて思わないよね。 ある意味、凌が生きるのを手伝っているみたいなものだし。 「うん、そう、私も手伝いかな」 「君嶋こそ、えらいじゃん」
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