3日目*同じ部屋に帰りたい。

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「もう食べていーい?」 「こら、髪乾かしてからだよ。風邪引いちゃうでしょ」 「えー、料理冷めちゃう」 「料理よりも、凌が冷たくなっちゃうでしょ」 「はーい……」 渋々と返事をしながら、凌はリビングの床に座って、ドライヤーをかけ始めた。 ふたりで食べる時には、キッチンのテーブルだけど、私はリビングのテーブルにひとり分の食事の用意をする。 「おいしそう。いただきます」 「はい、どうぞ。今日もお疲れ様」 ソファーで手を合わせる凌の隣に、腰を落とす。
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