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よかった。
結構、うまくごまかせていると思う。
ふう、と安堵の息をついて、胸に手を当てる。
そういえば、凌以外の男子とふたりきりで道を歩くのって、初めてだな。
綾瀬くんは、密かに女子に遠巻きに色めきたたれるほどには、整った綺麗な顔立ちで。
それでもあまり緊張しないのは、綾瀬くんの雰囲気が優しくやわらかいものだからかな。
常に凌のあの顔面レベルを見て、慣れているせいもあるのかも。
そんなことに慣れるとか、自分のこれからが怖すぎるけど。
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