4日目*秘密の終わり。

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そうだ。 あの部屋から出たのを、綾瀬くんに知られてしまった。 同じ部屋から凌が出るのを見られないように、今まで以上に気をつけなきゃいけなくなる。 そのことを伝えようと、メッセージを打っている途中、何だか妙な視線を感じた気がして、マンションに振り返った。 「!!」 凌が、ベランダに出て、こちらを見下ろしている。 変装もしないで顔を出すなんて! バカ! と、口パクをしながら、慌てて手を大きく挙げる。 何を勘違いしたのか、凌は嬉しそうに手を振った。 違う! 「君嶋、どうしたの?」 「!」 「なんかあるの?」 私の行動を不審に思ったのか、綾瀬くんまでマンションの方へと視線を向ける。
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