4日目*秘密の終わり。

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* 「君嶋って、えらいよな」 「なにが?」 綾瀬くんは、ショッピングモールの食料品売り場で野菜を見る私に、感心したように話しかけた。 他の売り場に行ってもいいと行ったのだけど、買い物にまでついてきてくれた。 「コインランドリーに洗濯しに行ったり、今日は家族の代わりに買い物だろ?」 「別に、えらいとかじゃないんだよ。私がやらなかったら、誰も出来ないから」 「そうなの?」 「うん、凌には無理だから。私も、嫌々やってるとかじゃないし」 「? 誰? 家族?」 「!!」 しまった! にんじんの鮮度を見るのに集中していて、素直に答えてしまった。
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