4日目*秘密の終わり。

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* 「重くない? 俺、持つよ」 「大丈夫。見たでしょ? 大したもの買ってないところ」 私が買い物をしたエコバッグを巡って、何回もそんな会話を繰り返して、何分が経ったのか。 目と鼻の先にマンションが見えてきて、綾瀬くんと一緒にエレベーターに乗り込んだ。 階数ボタンを押して、エレベーターが動き出す。 「結局、荷物持たせてくれなかったな」 「こんなの、持ってもらうほうが悪いよ。買い物にだって付き合ってくれたのに」 ポーンと、あっという間に到着の音が鳴る。 「今日は、ありがとう。じゃあ」 先に部屋の扉に鍵を差し込み、綾瀬くんにあいさつをする。 扉を開けて、閉めようとしたら、 「あのさ」 「うん?」 呼び止められて、扉を半開きにしたまま、中に入った。 「よかったら、明日も一緒に学校行かない? どうせ、行くところ、同じなんだし」 「え? うん……、分かった」
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