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わかってるけど。でも。
“幼なじみの凌”が、どんどん遠くなる。
きっと、私なんて近づけなくなって、お互いに違う人を好きになっていったりして。
会うこともなくなってしまう。
リョウが人気になっていくのは、いいことのはず。
……なのに。
――ピンポーン。
「!?」
鳴るはずのないインターホンに、ビクッと体中が強ばった。
え、誰?
ここは、凌の事務所と、私たちの親しか知らないはず。
凌が部屋にいないことを知っている事務所の人のはずはないし、私たちの親がいきなり来ることも……考えづらい。
まさか、“リョウ”のファンにバレた……?
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