4日目*秘密の終わり。

37/42

215人が本棚に入れています
本棚に追加
/180ページ
* 「……か、琴香」 「んん……?」 「起きて、琴香。こんなところで寝てたら、風邪ひくよ」 誰かに体を揺すられて、ゆっくりとまぶたを開いた。 ぼやける視界に、一番に飛び込んでくるのは、綺麗な顔。 「おかえり、凌……。ふわぁ、ごめん、寝てたみたい」 体を起こそうとすると、地面についたはずの手が、スカッと空振りした。 「あ……!」 「あぶない」 自分の寝ていた場所が、せまいソファーの上だということを、忘れていた。 手をついたと思ったところは何もなくて、落ちそうになった私を、凌が抱きとめてくれた。
/180ページ

最初のコメントを投稿しよう!

215人が本棚に入れています
本棚に追加