4日目*秘密の終わり。

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* 「ほら、ちゃんと帽子かぶって」 「琴香、これじゃ何も見えないよ」 背伸びをして、凌のキャップを目元まで深く直す私に、凌が大きな手で阻止しようとする。 「この時間でも、出歩いてる人はいるんだからね。誰かに見つかると、大変でしょ」 闇に落ちた夜に、私が凌の手を引いて連れ出したのは、コインランドリー。 周りには住宅街ばかりで、この時間になると自宅に帰った人ばかりなのか、人通りは少ない。 お店も少なくて、街灯もわずか。 ひとりだったら、絶対にこの時間に外に出たりしないけど、今は凌が一緒にいる。
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